階段を下りてうす暗い店舗入り口には杉板を使用した躙り口(にじりぐち)を設けました。躙り口とは、千利休が草庵茶室に設けた客用の小さな入り口(高さ約60cm×幅約60cm)が、はじまりといわれております。当時は封建社会で身分の上下関係は絶対的なものであり、また刀を持つ武士もおりました。この小さな入り口を通るには地位や身分の高い人、誰であろうとも頭を垂れて入らねばなりません。 また武士は刀を差したままでは入りにくくなっており、武士も刀を置いて茶室に入る様、外には刀置きがあったといわれております。地位や身分や名誉、わだかまりや外のけがれを、躙り口を通ることで全て払い落とし、茶室の中では皆平等でなければならないという思想からきております。「和処 晴と褻」では、躙り口の高さを倍に変えておりますが(高さ120cm×幅60cm)、千利休の時代の茶室から、現代の酒場へと時代や場所が代わっても、この思想に共感し同じ想いや希望を持って設置いたしました。これもこだわりのひとつです。酒場に集う仲間は、みな平等に幸せであれ・・・。だってお酒を飲むのには、肩に力を入れる必要なんて全く無い・・・。当店でのひと時を、それぞれの想いで和んで過ごしてほしい・・・と。 (また大戸を兼ね備える事により、バリアフリー対応にも配慮しております。) |